プログラミング教育が必修化するという話が出る前から、論理的思考(ロジカルシンキング)については注目されてきました。
しかし現在でも目の前のモノ・コトを”ただ積み上げ”する思考を持ってしまっている方は多い。
今回は、「その積み上げ思考今すぐやめましょう!」ということで、プログラマ、エンジニアだけでなくビジネスマンにとって大事な考え方【論理的思考(ロジカルシンキング)】についてお話ししていきたいと思います!
最近SNS界隈でよく見かけるハッシュタグに”#積み上げ”というものをよく目にします。
これが、ちゃんと目的を持って積み上げているものであれば特に問題ないのですが、現状目の前にあるものを片付けているだけの積み上げであれば、即刻考えを改めましょう。
プログラマ、エンジニアだけでなくビジネスマンとして持っておいて損はない思考法になります。
ご一読いただければ、必ずあなたの仕事力は格段にUPします!
- 「今出来ることをやれば、必ず成果に結びつく」と思っているあなた
- 論理的思考(ロジカルシンキング)を身につけたいあなた
まず積み上げ思考とはなにかというところから、順を追って解説していきます!
著者: グー |
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“積み上げ思考”とは
積み上げ思考とは、簡単に言うと「今出来ることをやれば、必ず成果に結びつく」という考え方です。
- 上司や先輩に言われたから”やる”。
- たまたま本やSNSで見聞きしたから、”とりあえずやってみる”。
これらの行動は、積み上げ思考になりがちです。
ぱっと見だと、「上司や先輩に言われたんだからやって当たり前なんじゃないの?」とか、「本やSNSでの情報でとりあえずやってみるっていう精神も大事じゃないの?」と正しい情報のように見えるかもしれません。
ですが、そうして動いた結果が成果につながるかは怪しいです。ほとんどの人は成果に繋がらないでしょう。
たまたま成果を上げることは出来るかもしれませんが、同じことを繰り返して、全く同じように成果が出るかは分かりません。
なぜかと言うと、成功した、成果がでた原因・理由をあなたが理解出来ておらず、説明が出来ないからです。
一時の成果に繋がるかもしれませんが、今後のあなたの経験値として蓄積することが出来ないのです。
そんな将来に繋がらない仕事や作業を繰り返して、どんどん市場価値を下げたくはないですよね。
出来るならば、【周りから必要とされるあなたになっていきたい。】そう思いませんか?
そこで必要な考え方が、論理機的思考(ロジカルシンキング)になってきます!
なぜなら、積み上げ思考の反対の考え方に「逆算思考」があります。その思考を使う上で絶対的に必要なのが、論理的思考なんです。
積み上げ思考とは反対の”逆算思考”,”論理的思考(ロジカルシンキング)”とは
逆算思考というのは、「物事のゴールを認識した上で、そのゴールに到達するために必要なモノや考えを起こし行動していく」考え方です。
これには、必ず【物事を順序立てて考える力】が必要になってきます。
ここで登場するのが、
です。
しかし積み上げ思考になりがちな人は、物事を順序立てて考えるのが苦手・嫌いで、論理的に考えることから逃げてしまう傾向があります。
そのほかにも、論理的思考が苦手な方には以下のような特徴があります。
- 話が上手ではない(結論までが長い、またはハッキリしない)
- 仕事の段取りが苦手(スケジュールを組んだり、期限を決めたりすることが苦手)
- 質問に対して、的を得た回答が返せない(質問に対して、結論から答えられない・関係ない答えを返す)
- 質問が出来ない(予測を立てたり、自分なりに考えることが苦手)
- 情報を鵜呑みにしがち
- 物事の理解力が乏しい(他者からの話を要点をかいつまんで理解することが苦手)
etc
もしあなたが、これらに当てはまるものがあれば論理的思考が身についていない可能性があります。
さて、どうしたら論理的思考へ頭を切り替えることができるのでしょうか。次の章で詳しく解説していきます。
論理的思考(ロジカルシンキング)を身につけよう
ここからは、論理的思考の身につけ方について解説していきます。
勿論難しいことはないです。日常で意識をちゃんとむけていれば誰でも身に付けることができる思考です。
まずは論理的思考を身に付けるメリットを紹介していきます!
論理的思考(ロジカルシンキング)を身につけるメリット!
論理的思考は幅広いビジネスシーンで役立ちます。
エンジニアに限らず、すべての社会人が身に着けるべきスキルの一つとも言えるでしょう。
1. コミュニケーション能力がつく
先述したとおり、論理的思考が苦手な人の特徴に
- 質問が出来ない
- 質問に答えられない
という特徴を挙げさせていただきました。
コミュニケーションの主軸となるものは何かというと、“聴く”と”伝える”です。
相手の意見や発言、考えを正確に汲み取ることで、何を相手はあなたに伝えようとしているのかを理解することができます。
また、あなたの考えや意見を正確に相手に伝えることで、あなたの気持ちを相手に理解させることができます。
論理的思考を鍛えることで、この両方の能力を飛躍的に向上させることが可能になります。
また伝える力がつくことで、プレゼンなどの相手に提案する場面での文章構成やスライド構成などを考える上でも役立ち、成約や契約なども取り付けやすくなることは間違い無いです。
2. 問題を解決する能力がつく
抽象的な感じになっていますが。
問題解決というのは、その問題や課題に対して、迅速的確に原因を見つけ分析、その結果に基づいて解決策を考え対応することを指します。
これは、仕事をする上での基礎部分であり、常に成果や結果を出していくために必要不可欠なスキルになります。
この問題解決に対して、順序立てて物事を考え間違えや問題の箇所を洗い出していく思考法にも論理的思考を利用することができます。
この思考は、どんな問題に対しても同じように使え的確に判断を下していくことができるようになります。
3. 周りの情報に惑わされず自身の考えに基づいて行動ができる
これは、あなたの考えを他者に伝えられるようになる「伝える力」のおまけのような部分になるかと思います。
あなた自身が考え、物事に対して意見をしっかりと持てるようになることで、周りからの不確かな情報に惑わされなくなります。
常に情報に対して疑問を持ち(常に怪しんでいるわけではなく)、正確な情報をしっかりと精査して手に入れることができるようになるということです。
また怪しいお得情報や限定情報などに騙されて損をすることもなくなるでしょう。
周りを落ち着いて観察できる思考が身につくのも論理的思考を学ぶメリットですね!
ここまで論理的思考を学ぶメリットを紹介してきました。
「これを学ばない手はないな!」という気持ちになってきましたか?
そんな気持ちになってきてくれれば書いてるこちらとしても嬉しい限りです!では、身につけ方を紹介していきますのでしっかりと見ていきましょう!
論理的思考(ロジカルシンキング)の身につけ方
続いて、論理的思考の身につけ方です。
まずは簡単な方法から順に3つご紹介していこうと思います。
1. 結論から話すように意識する
まず結論から相手に伝えることは、論理的思考を身に着けるためにまず取り入れたい方法です。
なぜなら、結論から話すことであなたの頭の中を整理すると同時に聞く相手が考える負担を軽減することができ、スムーズなコミュニケーションが期待できるからです。
話をしている最中に、”結局自分が何を話したかったのかわからなくなってしまった”ということはないでしょうか?
そういう場面で、この方法は効果を発揮します。
物事をわかりやすく説明することや、質問に対して的確に答えることが苦手なあなたには、結論から話を始めることをおすすめします。
2. 具体的なワードで会話するように意識する
結論から話すということと並んで、簡単に意識して実行できる方法に、「具体的なワードで会話する」という方法があります。
仕事でもプライベートでも、ふと出てくる「抽象的なワード」->「具体的なワード」へ変換してみましょう。
- 「やり方を見直して、今後同じ問題が起きないよう注意します。」 -> やり方をどう見直すのか具体的に説明するようにする
- 「この作業は、なる早で進めます。」 -> 「〇〇日までに作業を完了させるよう進めます。」等、期日を明示的に伝える
特に期限や期間は、感覚に個人差がありあなたの思っている期限よりも相手は短く考えているかもしれません。
抽象的な言葉は時に使いやすいこともありますが、正確な情報が伝わっていない可能性があることは頭の片隅に置いておきましょう。
逆に具体的な言葉で、ゴールを意識したコミュニケーションをとっていけば職場全体の認識齟齬を最小限に抑えることができ、二度手間三度手間が発生したりミスが起きたりすることも防ぐことができるでしょう。
3. 自分に問い掛けを繰り返す
少し難易度が上がりますが、自分に対して問いかけることを意識しましょう。
さきほど結論を最初に伝えることで、最終的なゴールが明確になるとお伝えしました。
次は、あなたがその結論にたどり着いた説明が必要ですよね。「なぜ、その結論になったのか」その理由を掘り下げていきましょう。
「なぜ?」を何度か繰り返すことで、物事の結論に至るまでのプロセスを把握しやすくなります。
◎結論: ビジネスには、論理的思考を使った考え方が必要だ
- なぜ必要なの? -> 論理的思考を使えばコミュニケーションが円滑に進み、問題解決に最短距離で対応できるからだ
- なぜ対応できるの? -> 論理的思考は、要点を掴みやすくし原因や問題の発見を迅速に行えるという効果が期待できる考え方だからだ
- なぜ効果が期待できるの? -> 順序立てて体系的に整理し組み立てて考えることで、物事の見通しが良くなり気付き安くなるからだ
このような感じに、結論から「なぜ?」を繰り返す癖をつけていきましょう。
そうすることで、自分が結論に至った理由を整理でき、また伝える相手に明確で説得力のある内容を伝えることができるようになります。
また結論だけでなく、今あなたが行っている作業にはどんな意味があって、何を成果として求められているのかというところなどを問い掛けることも重要です。
そうすることで、今行っている作業は目的に対して適切な対応になっているのか、より良い対応があるのでは無いかなど。
あなたの作業自体に疑問を投げかけることで、あなたの作業の質が上がっていくことになるのです。
ここでは、論理的思考の身につけ方について学んでいただきました。
しかし光と闇が背中合わせなのと同じで、メリットがあればデメリットもあることをお伝えしておかなければいけません。
論理的思考(ロジカルシンキング)を身につけるデメリット!
これまで説明してきたように、素晴らしいメリットがある論理的思考ですが勿論デメリットもあります。
これに注意して、論理的思考をうまく利用できるようにしましょう。
1. 論理的思考のテクニックに頼りすぎる
論理的思考をあまりにも重視しすぎると、行動ができなくなります。
論理的思考はあくまでも答えに近づける考え方として有用ですが、行動において確実な答えは出せないのです。
それにも関わらず、延々と「本当にそれで上手くいくの?根拠は?なぜ?」と、出口のない理詰めを繰り返すようになってしまいます。
これではせっかくの素晴らしい思考が有効活用されていません。
「考えることより実行することの方が大事だ」とまでは言いませんが、考えて続けた結果を行動に移さなければ、何も変わりません。
あなたの本来の目的は問題を分析・解決することであって、考えることではないはずです。
テクニックに陶酔しないよう充分注意しましょう。
2. 論理的思考トレーニングを常時行うことの弊害
ここまでで、論理的思考を身に付けるための方法を紹介してきました。
それらを実行することは、私もおすすめすることですが、常に何事にもこのトレーニングを実行してしまうことは避けるべきでしょう。
周りからロボットのような人間味のない・曖昧さのない人だと思われかねないからです。
何においても是非を問い、行動について疑問を持つ。
そして、スムーズに日常楽しむことができない人に、友人はついてくるでしょうか?彼氏・彼女は好いてくれるでしょうか?
つまらない人間と勘違いされないためにも、使い所を意識してトレーニングはするようにしましょう。
論理的積み上げ思考に変えていきましょう
さて、ここまで論理的思考の身につけ方・メリット・デメリットについてご紹介してきました。
ここまで読まれているあなたは、この論理的思考を鍛えてより素晴らしい人材へと発展していける要素を持っています。
今まで言われるがまま、情報に流されるまま行動していた積み上げ思考のあなたからは脱却すべきです。
そして、あなた自身で取捨選択し行動できるように進化していけます。
- 普段から行っている業務や行動に疑問を持ち、必要不必要・効率化と改善を意識する
- ゴールを明確にした上で必要なモノを的確に選び、行動していく
これらを意識して、質の良い効率的な「積み上げ」を繰り返していくことで、あなたの能力は無限大に伸びていくこと間違いなしです!
論理的思考(ロジカルシンキング)に自信をつけるためのおすすめ書籍3つ
ここまで読み進めていただいたあなたに、論理的思考の自信をつけるためにおすすめな書籍を3つご紹介します!
ますあなたが、論理的思考を耳にしたばかりの初心者であれば、マンガをオススメします。
なぜなら、分かりやすく理解しやすいからです。
歴史なども漫画が形式のものが良くありますよね。あれと同じように読みやすく内容が入ってきやすいです。
ですので、漫画からスタートして全体を掴むことをまずおすすめします。
参考:Amazon
次に、おすすめするのはこちら。
論理的思考能力は、問題を解決する力に直結すると先述しました。
問題を明確にとらえ、解決手段を導き出すには論理的思考能力が不可欠です。
こちらは、有名経営コンサルティング会社で行われている「問題解決能力」トレーニングを「世界一やさしい」説明の仕方でまとめたものになります。
身近な話題や的確な例示が多いので、この手の本が苦手というあなたにオススメです。
参考:Amazon
最後におすすめするのはこちらです。
お茶の水女子大学名誉教授として知られる評論家「外山 滋比古 氏」の著書になります。
“東大、京大の生協で一番売れている本”として話題になりました。
20年前に出版された書籍ですが、現在でも十分通用する普遍的な内容になっていてロングセラー品です。
パソコン文化が世界を席巻しだした時代に書かれた本で、創造性がある「人」と相対する「コンピューター」を対局的に書いている点も楽しく読めるポイントだと思います。思考について考えるとともに、創造性や人間としての生産性にまで話が及び、考えをどうまとめるかが独自視点で語られます。
参考:Amazon
さいごに: 計画的に効率よく積み上げていきましょう!
いかがだったでしょうか?
- “積み上げ思考”とは
- 積み上げ思考とは反対の”逆算思考”,”論理的思考(ロジカルシンキング)”とは
- 論理的思考(ロジカルシンキング)を身につけよう
- 論理的積み上げ思考に変えていきましょう
- 論理的思考(ロジカルシンキング)に自信をつけるためのおすすめ書籍3つ
について、お話ししてきました。
論理的思考(ロジカルシンキング)は、言葉で聞くとなんとなく難しそうで敬遠してしまいがちです。
しかし、蓋を開けてみると日常で意識や見方を変えるだけで、この考え方を自分に癖づけることができてしまうんです。
勿論、深く入り込みすぎは厳禁ですがうまく使うことで、自分の行動が変わっていく・周りの評価が変わっていくことが実感できると思います。
是非、この情報を活用して日々の生活に役立ててくださると私としても嬉しいです^^
では、また!
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