ついイラッとしたり、その時の怒りの感情に任せて暴言を吐いてしまったり、SNSやメールで怒りの感情を文章にして送ってしまったり。
これは誰にでも経験があるのではないでしょうか。
怒りの感情は、人間関係のトラブルの大きな原因の1つです。
今回は、「怒りの感情」をどうすればコントロールできるのか、どうすれば「怒りの感情」を管理できるようになるのかについて、対処法をご紹介します。
なんか最近イライラしちゃうな
そういえば昨日、人に当たっちゃったな
怒りの感情をコントロールできるようになりたい
日々、平穏無事に過ごしたいと思っている方
著者: グー |
|
平穏無事とは
変わったこともなく穏やかなさま。▽「平穏」は穏やか、安らかの意。変わった事がない意の「無事」に「平穏」を添えて意味を強調した語。「無事平穏ぶじへいおん」ともいう。
引用元: goo 辞書
平穏無事な1日を、全人類が求めている
- 穏やかで、何もない1日
- ストレスフリーな1日
- 何事からも解放された1日
- 誰からも阻害されない1日
- そう、普通の1日
これぞまさに、全人類の希望!!
平穏無事な日々を脅かす原因
そんな全人類の希望たる平穏無事な日々を脅かす原因。
それは皆さんの心の中にある感情の一つ。
そう。「怒りの感情」です。
怒りの感情
そう、皆さんがよくご存知の「怒りの感情」。
怒りの感情は、特に人間関係のトラブルの大きな原因の1つです。
これが平穏無事な一日を台無しにしてしまう原因と言っても過言ではないでしょう。
他者への怒り、自分への怒り、社会への怒り、日々様々な怒りの感情が身の回りには存在することでしょう。
そして怒りの感情は、さらなる怒りの感情を引き起こます。
怒りをコントロールできない人は、一日を無事には過ごせません。また怒りをコントロールできない人が周りにいる方たちも平穏な一日を過ごすことはできません。
怒りの感情(例)
- 同僚がまともに仕事をしないから怒った
- 彼氏(彼女)、友達に約束を破られ怒った
- 子供が宿題をしないので怒った
- 何もできない自分に怒った
などなど、日々皆さんは様々な怒りの感情に晒されています。
さらに怒られた人は、さらに弱い存在に怒りをぶつけると言ったように負の連鎖が起こります。
よく事件のニュースで聞く「怒られてムシャクシャしてやった」などが怒りをコントロールできない人の代表例ですよね。
戦争や紛争も同じことです。(やられたらやり返す!怒りの倍返しだ!)
個人的な怒りの感情
個人的な話で恐縮ですが、
私は、現在の職場でアプリ開発のチームリーダーをやらせていただいています。
仕事では様々なことを管理しています。もちろんいろいろなことが起こります。
メンバーに任せた仕事で、問題が発生した。
自分が開発したシステムで問題が発生した。
企画担当とのやりとりで、認識の齟齬があった。などなど
- なんで、相談せずに開発進めちゃったの?
- なんで、期限までに頼んでおいたものが終わっていないの?
- なんで、その日程でミーティングの予定組んだの?
- なんで、なんで、なんで、、、
- 掃除をしなかった
- 間違えたものを買ってきた
- 眠たかったのに起こされた
- 仕事で疲れているのに何かと指示されてイライラ
とふつふつと怒りの感情が湧き上がってくる場面はよくあります。
しかし、それを誰かに怒りのままぶつけてしまうと、怒りの連鎖が起こります。
また、それによりチームや家庭がうまく回らないといった、問題に発展するのです。
怒りの感情をコントロールできれば、平穏無事に!
そうなんです、この「怒りの感情」さえコントロールできれば、平穏無事に毎日が過ごせます。
怒りの感情をコントロールするために知っておくこと
ほとんどの人は、怒っている時に冷静になれないのです。
なぜ自分が怒っているかなんて考えたことはないのではないでしょうか。
今、自分は何で怒っているのか、その状況を把握することがまず第一歩
怒りの感情に気づく
人は怒りの感情に支配されると「我を忘れます」
怒りによって、自分がわからなくなり理性のコントロールができない状態になるのです。
そこで一番重要なことは、“自分は今、怒っている”と自分の怒りの感情に気づくことです。
できるのであれば、もう少し早く気づくことができるとより怒りのコントロールがしやすくなります。
- 「このまま行くと、これから自分は起こりそうだな」
- 「なんだかイライラしてきたぞ」
- 「この状態だと、もう少しでキレそうだ」
これらに気付いたら、「自分は今怒っているんだ」と心の中でつぶやきましょう。
そうすることで、”怒っている自分”,”起こりそうになっている自分”を客観的に眺められます。
怒りの感情を抑えたり封じ込めることは考えなくて大丈夫です。
怒りの感情の正体とパターン
怒りの感情とは、なんなのでしょうか。
- アドレナリンの分泌
- 交感神経のたかぶり
つまりはこの怒りの正体2つをコントロールできれば、怒りの感情はコントロールできるということです。
また、怒りの感情パターンを認識しておきましょう。
どういうパターンで怒りという感情が湧き上がるのか。
パターンは大きく2種類と言われています。
- 固定観念には個人差があり、それに沿わない行動をとる他者に感じる違和感から湧き出る怒りの感情
- 虚しさ、悲しさ、迷い、不安などが派生して湧き出る自分を守るために、発せられる怒りの感情
- 時間は守るべき
- 後輩は先輩に従うべき
- 服のたたみ方はこうあるべき
- 好きな趣味を否定された悲しみから、趣味を守るための怒り
- 約束を破られた虚しさから、虚しい自分を守るための怒り
- 選択を迫られた迷いから、迷う自分を守るため怒り
これで、怒りの感情の正体とパターンは理解できました。
続いて、この怒りの感情をいかにコントロールするかをご紹介していきます。
怒りの感情をマネジメントする7つの処方箋
ここまで怒りの感情について確認してきました。
今度は、その怒りの感情をいかにコントロールしてマネジメントしていくかについてご紹介していきます!
まず静止(6秒!)
何よりもまず静止(6秒!)です!
怒りの感情の正体とパターンで、アドレナリンの分泌が怒りの正体の一つとお伝えしました。
アドレナリンの分泌のピークは、怒りの感情が出てから6秒後と言われています。
このピークさえ乗り越えれば、徐々に冷静さを取り戻せるのです。
怒りをコントロールできない人は、ここで止まることができていません。
本当に?と思うかもしれませんが、是非やってみてください。
怒りの感情が、湧いてきたらまずは動きを止めましょう!
ゆったりと2,3呼吸くらいの時間静止です。それですぐに6秒は経過します。
この単純な行動だけで、怒りの沸点(アドレナリン分泌ピーク)をやり過ごすことができるのです。
「大丈夫、なんとかなる」精神安定剤的な言葉を口にしながら深呼吸で40秒やりすごす
次に、「大丈夫、なんとかなる」など、自分を落ち着かせられる言葉を自分にかけながら、深呼吸をします。
大きく息を吸って、吸った時間の2倍以上の時間をかけて息を吐く
5秒吸って、10秒以上かけて全ての息を吐ききるを2〜3回繰り返せば、あっという間に40秒ですね。
まず精神安定するために自分に言葉をかけます。
言葉をかけることで冷静さを取り戻すきっかけを作っています。その後、深呼吸をして40秒です。
なぜ、40秒なのかと言うと、アドレナリンの分泌はすぐにおさまるわけではないからです。
怒りの感情が湧いてから、40秒以降にやっと分泌は半減していきます。
そのための時間を冷静に対処していきましょう。
深呼吸は、怒ってからではなく、「怒りそう」になったときに始められるとより効果的です!
深呼吸できない場面では、ゆっくりと話す
直接、相手と口論になってしまいそうな時や、相手からの怒りのクレームに対応する時に深呼吸なんてしていたら、より相手の感情を逆撫でしてしまいますよね。
そんなときは「ゆっくりと話す」ことがおすすめです。
怒りの感情が湧いた時は、どうしても人は早口になりがちです。
交感神経が優位になり、呼吸が浅くなり一息に言葉を喋るためには早口にならざるをえないからです。
怒りをグッと堪え、ゆっくり話すことを意識することで、副交感神経を優位に持っていきます。深呼吸と同じ働きです。
そうすることで、自分も相手もクールダウンしていきます。
脳には、人の真似をするように働きかける神経細胞があり、
「冷静さ」を保って対処を続ければ「怒りの感情を持った相手」も徐々に冷静さのほうに引かれていくという人間の習性を利用できるのです!
逆に言えば、怒りをコントロールできない人は早口でしゃべり、「怒り」で相手に接するために相手も引きずられて怒りの感情を増幅させてしまうのです。
怒りの感情を整理する
なぜ自分が怒ってしまったのか・なぜ口論になってしまったのか。
事後分析することは、怒りの感情をコントロールする上でとても重要な要素になります。
固定観念による怒りなのか、自己防衛で怒ってしまったのか。
頭の中でよいので、ちゃんと整理をしておきましょう。
次に同じような場面に出くわしても冷静に対処ができるようになります。
提案を言葉にする
何に対して怒ったのか、なぜイラッとしてしまったのか。
その原因が整理できたら、その対処を相手に伝えましょう。
- 自分の好きなものを否定して欲しくなかったから、否定しないでほしい
- ちゃんと考えているから焦らせないでほしい など
- 今はこういう気持ちだからそっとしておいてほしい
- 次はちゃんと約束を守ってほしい
- 作業する前に、迷ったら一声かけてほしい etc
提案形式で言葉にすることで、怒りの言葉を和らげて伝えることができます。
怒りの感情をコントロールできた自分を褒める
怒りの感情をちゃんとコントロールし、マネジメントできた自分を褒めてあげましょう!
完璧にできなくても構いません。できたところまでで、「今日はよくここまで対処できたぞ」と称賛してください。
- よく抑えられた自分、よくコントロールできたぞ!
- これで今日も1日気持ちよく過ごせる
- ありがとう自分!(自己肯定感!)
おまけ
おまけですが、怒りの感情が湧いてしまったその日のうちに「怒り日記」をつけることも効果的です。
この怒りはどんな怒りだったのか。
どのようにコントロールして、マネジメントできたのか。
このように整理して、文字起こししておくことで記憶に刻まれより対処がしやすくなっていきますのでおすすめです。
さいごに: 怒りの感情と向き合う上での心がけと「おすすめの書籍」
ここまで、「怒りの感情をマネジメントする7つの処方箋」についてお話ししてきました。
いかがだったでしょうか。
さいごに、怒りの感情と向き合う上での心がけとして、大事なことを2つお伝えします。
まず一つ目は、しょうがない精神
しょうがない精神というのは、相手の失敗や自分に起こった事について。
「起こっちまったものは、しょうがない」という気持ちを持って気楽に対処しましょうということです。
今起きたことに怒りをぶつけてもしょうがない。未来のために今後どうするかを考えようという精神ですね。
もう一つの心掛け、まず静止(6秒!)。
どうしても怒りという感情は湧き出てきてしまうものです。
その怒りが湧き出てきてしまった時の1番の心掛けは、この静止にあります。
これが出来れば、多くの出来事に対して、寛容になれること間違いなしです。
この二つを心に刻んで、皆んなが過ごせば、日々平穏無事な生活が待っていることでしょう!
もっと怒りの感情のコントロールについて詳しく知りたい!という方は、こちらの本がおすすめです!
気になりすぎて、イライラ・ソワソワしちゃう!どうしたら?という方には、こちらの本がおすすめです^^
では、また!
コメント