仕事での失敗や失恋などのプライベートでの「”嫌なこと”が頭から離れない。」
これを経験したことのある人は多いのではないでしょうか。「嫌なことは早く忘れてスッキリ過ごしたい!」そう思いませんか?
実は、嫌なことを忘れようとすればするほど、その記憶を思い出したりしてイライラ・ムカムカしてしまいがちです。
僕もかつては、その日の嫌なことを翌日に持ち越して、翌日のパフォーマンスにまで影響するくらいひきずっていました。
しかし、嫌なことを記憶する脳の仕組みや対策を知ることで、嫌なことを上手に忘れることができるようになったのです。
今では嫌なことは、一度眠れば翌日には忘れる(正確には嫌なことの記憶が和らいでいる)ことができています。
今回は、その経験から「”嫌なこと”を忘れることができなくなってしまう脳の仕組み」と「”嫌なこと”をストレスを溜めずに上手に忘れる方法」を解説・伝授します!
ぜひ最後までお読みください!
著者: グー |
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人間の脳にも記憶の容量がある
PCやスマホにデータの記憶できる容量が決まっているのと同じく、人間の脳にも人それぞれ容量があります。
新しい記憶が入ると、古い記憶から忘れていくように脳の機能は出来ています。
もし”嫌なこと”が記憶に残り続けたら?
そうです。楽しい記憶など、たくさんの覚えておきたい大切な思い出までもが押し出され脳から追い出されてしまいます。
だから、「嫌なことを忘れる」というのは、精神的にも楽しい思い出をたくさん記憶に残すためにも、とても大事なことなのです。
嫌なことが記憶に強く残る理由
- 何度もノートに書き出す
- 何度も音読して覚える。
- 何度も同じ作業をする。
記憶方法は、人それぞれあると思います。しかし、すべての人に共通することが一つだけあります。
そう、「反復」です。
繰り返しノートに書く、繰り返し書籍を読む、繰り返し作業をする。
そうやって繰り返し反復することで、人は強い記憶を定着させることができます。
これは、”嫌なこと”が強く記憶に残る(忘れることができなくなる)理由でもあるのです。
そうやって、何度も”嫌なこと”を思い出し、考えることで脳に強く記憶され忘れることができなくなってしまうのです。
また、人は複数のことを同時に(マルチタスク)できないことが研究結果としてでています。
いまだに女性はマルチタスクが得意といったような知識をお持ちの方もいらっしゃいますが、人は男女関係なくマルチタスクはできません。
1度に1つのことしか実行できませんが、それを素早く切り替えて複数のタスクを処理しているだけなのです。
他のことや物に意識を切り替えない限り、”嫌なこと”を考え続けてしまうのです。
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それが「反復」へと繋がっていき、嫌なことを忘れることができなくなっていってしまう悪循環へとつながります。
嫌なことを上手に忘れる5つの方法
嫌なことを忘れることができなくなってしまう原因は、
- 「反復」: 繰り返し考えてしまいより忘れることができなくなってしまう
- 「マルチタスクできない」: 他に意識を切り替えない限り、嫌なことを考え続けてしまうという
にあるとお話ししました。
これを知った上で、これからご紹介する嫌なことを忘れる方法を実践いただければ、”嫌なこと”に縛られず過ごしてくことができるようになります。
嫌なことを忘れる方法1: 吐き出すのは1度きりにする
嫌なことがあったら、あなたはまず何をしますか?
失恋や仕事での失敗をして、ショックだったり落ち込んでいたりするときに友達やパートナーへ話をするとしたらどうでしょうか。
この嫌なことを吐き出すと言う強烈な行為を、複数の友人に”繰り返し”たとするならば、鮮明に脳に記憶され忘れることができない状態を作り出してしまいます。
こうなってしまった記憶を消し去ると言うことは「1+1=2」この計算方法を忘れると言っているのと同じくらい難しいことなのです。
しかし、吐き出さず自分の中に留めておくというのはストレスになりますし、難しいことです。
強く記憶してしまう(忘れることができない)原因に「反復」というものがありました。つまり何人もの友人やパートナーに話すからこそ鮮明に記憶に残り忘れることができなくなってしまうのです。
嫌なことを忘れる方法2: 他のことに集中する
人の脳は、マルチタスクはできません。 ということは他のことに集中していれば、嫌なことが頭に入ってくるスキをなくすことができます。 今取り組んでいる仕事や趣味・友人と遊びに出かけるなど、他のことを考える暇もないほど意識的に集中してみましょう。 そうすることで、自然と嫌なことは記憶から薄れ忘れることができます。 |
嫌なことを忘れる方法3: 寝る前は、今日よかったことを書き出す
寝る前には、どうしても嫌なことを思い出しがちです。 枕元に小さなノートを用意しておいて、その日あった良いこと・楽しいことを書き出すようにします。 そうすることで強制的に嫌なことから意識をそらすことができるのです。 書き出した良かったこと・楽しかったことを考えながら、ゆったりとベッドに入り込み気持ちよく眠りましょう。 気持ち良い幸せな感情は嫌なことを忘れる第一歩です。気持ちの良い睡眠は、身体も心も健康に導いてくれます。 |
嫌なことを忘れる方法4: 嫌なことを「事実」と「感情」に切り分ける
無理やり忘れようとしてもなかなか忘れられない。
失恋などで、未練や後悔などが残っているとモヤモヤ何度も思い返してしまい忘れることなんて到底不可能です。
人は目標が完了していないものに対する記憶の方が、完了しているものよりも鮮明に残り忘れることができないと言う性質があります。
つまり、“完結したものは忘れやすい”ということです。
しかし、嫌なことがあったという「事実」に「感情」が重なることで引きずり続け、完結できない状態が続くため忘れることができないのです。
そんな時におすすめなのが、“嫌なことを「事実」と「感情」に切り分ける”ことです。
- ノートに嫌なことについての感情を書き出します。
- ノートを閉じ、一旦離れます。(心が落ち着くまで。10〜30分でも、お出かけしても良し。)
- 再度ノートを開き、書いた感情の自分への客観的なアドバイスを書き出します。
これをやってみると2度目にノートを開いた時には、「嫌なことについての感情」を客観的にみている自分に気付けるはずです。
自分への客観的なアドバイスは、凝ったものでなくて大丈夫です。
「大したことじゃない」「いいことがこれからあるよ」など、思いついたままにかくことで、心がスッキリします。
言葉に出して吐き出すのは1度だけと、お話ししたのと同じくこのノートも1つの嫌なことに対して1回に留めましょう。
書くことは、話すことよりも記憶に鮮明に残ります。これを繰り返すことは嫌なことを記憶に刷り込んで忘れることをできないようにしているのと同じことになりますのでご注意ください。
嫌なことを忘れる方法5: 楽しいこと・思い出を繰り返し思い出すようにする
ここまでの方法を実践してこれたなら、だいぶ嫌なことを上手に忘れる方法を習得していると思います。
最後に、日々楽しいことや楽しい嬉しい思い出などを意識的に反復して考えるようにしましょう。 |
さいごに: 時には嫌なことに向き合うことも必要ですが、押し潰されないように上手に忘れるように心がけましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
「嫌なことを忘れる5つの方法」はいかがだったでしょうか?
時には、嫌なことに向き合い経験としていくことも必要なときがあります。
ですが、真面目にすべての嫌なことと向き合い続けて、自分が押し潰されないように気をつけましょう。
過去に起こってしまったことは、どうやっても変えることはできません。
でも、今この瞬間からの出来事は自分次第でいくらでも変化していきます。
そのために、「嫌なことを”上手に”忘れる。」そして、今を楽しんでいきましょう!
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